4月1日生まれの学年は?学年と年齢の計算方法について調べてみた
学年と年齢
現代の日本で育った方であれば、必ず小学校に通い、「学年」というグループで区分された経験があると思います。
「アメリカでは9月から学校が始まるんだよー」なんて話題を聞いたことがあってなんとなく疑問に思っていたものの、自分が児童の頃はもちろん、大人になってからも深く考えたことがありませんでした。
そしてとうとう、そんな疑問に直面する日がやってきました。
子供の出産予定日が4月2日に。
予定日なので、早まったりすることがありえます。
もし4月1日とか3月31日に生まれたらどうなるの…?
そんなことを考えていたら、
一体この子はどの学年に属してどんな仲間と過ごすことになるんだろう?
そもそもどんな仕組みになっているのかルールが知りたい…^^;
とウズウズしてきてしまいました。
ということで、今回は、いかにも境目っぽい
「4月1日生まれ」の学年と年齢の計算方法
について調べてみることにしました。
同じ疑問をもった親御さんの参考になれば幸いです。
小学校は「満6歳」から
まずは、そもそも
「いつから小学校に通うことになっているのか」
というところです。
学校教育法という法律によって定められているそうです。
以下、抜粋。
【学校教育法】第17条第1項保護者は、子の満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満12歳に達した日の属する学年の終わりまで、これを小学校、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。ただし、子が、満12歳に達した日の属する学年の終わりまでに小学校の課程、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部の課程を修了しないときは、満15歳に達した日の属する学年の終わり(それまでの間においてこれらの課程を修了したときは、その修了した日の属する学年の終わり)までとする。
義務教育の根拠を始めて見ました(笑)
キーワードは、
- 「満6歳に達した日」
- 「翌日以後における最初の学年の初め」
ですね。
むむ…?
「最初の学年」ってどういうことだ…?
と調べてみると、これにもちゃんと根拠が。
【学校教育法施行規則】
第59条
小学校の学年は、4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。
ふむふむ。
「学年」というのは、「4月1日から3月31日までの1年」を指す単語なんですね!
そうすると、
「満6歳に達した日の翌日以後にくる初めての4月1日」
が小学校に入学するタイミングということになります。
ところで…
「満6歳に達した日」っていつなんでしょう?
年齢の計算方法
「満6歳に達した日」の計算方法を求め、調査を続行。
これまた調べてみますと、ちゃんとあるんですね、法律。
カタカナ表記の古い法律だったので平仮名に改めています。
【年齢計算に関する法律】1 年齢は出生の日より之を起算す2 民法第143条の規定は年齢の計算に之を準用す3 明治6年第36号布告は之を廃止す
この法律によると、年齢は出生の日から起算する、とのことなので、
4月1日生まれの子は、4月1日の何時何分に生まれても、みんなそろって4月1日がスタート
ということになります。
そして準用されている民法第143条も抜粋。
【民法第143条】1 週、月又は年によって期間を定めたときは、その期間は、暦に従って計算する。2 週、月又は年の初めから期間を計算しないときは、その期間は、最後の週、月又は年においてその起算日に応当する日の前日に満了する。ただし、月又は年によって期間を定めた場合において、最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する。
ちょっと難しいですね…^^;
一つずつ検討してみましょう。
年齢は1年で1歳数えますが、「年の初め(1月1日)」から期間を計算するわけではないですね。
そうすると、「年の初めから期間を計算しないとき」に該当します。
次に、「起算日」ですが、先ほどの「年齢計算に関する法律」により、
「起算日」=「出生の日」=今回は「4月1日」、となります。
「起算日に応当する日」は、4月1日の1年後の4月1日。
「起算日に応当する日の前日」は、4月1日の1年後の4月1日の前日である3月31日。
そうすると、法律の解釈によると、
年を重ねるための「1年間」という期間は、
誕生日の前の日の夜中の12時に満了する
=この瞬間に歳をとる!
ということになるようです。
つまり、
誕生日の前日の夜中の12時が満○歳になる瞬間!
ということになるんですね。
法律的には正しいのでしょうが、現実と感覚が…
あくまで「誕生日当日の午前0時」にはならないようです(笑)
あてはめてみると…
これらの調査結果を具体的にあてはめてみます。
まず、4月1日生まれの場合です。
(4月1日生まれの場合)
3月31日の午後12時をもって満6歳になりますので、
満6歳となった日の翌日(=4月1日)以後最初の4月1日からスタートする学年は、まさにその日から始まる学年であり、
ちょうど6歳になってすぐに1年生として小学校生活がスタートする
ということになります。
では、4月2日生まれの場合はどうでしょうか。
(4月2日生まれの場合)
4月1日の午後12時をもって満6歳となりますので、
満6歳となった日の翌日(=4月2日)以後最初にくる4月1日は、次の年の4月1日ということになり、
満6歳になってから1年後の4月から小学校生活がスタートする
ということになります。
なんだかややこしいですね…^^;
誕生日が4月1日か2日かだけの違いで、その学年の中で最年長としてやっていくのか最年少としてやっていくのかが分かれるということになります。
この頃の子供の成長スピードはめまぐるしいものがあるので、1年も違えば結構な差になってしまうような気もしますね。
結論
大変めんどくさい検討になってしまいましたが、結論をまとめます。
- 学年の区切りは、毎年4月1日~3月31日。
- ある年の4月2日~翌年4月1日生まれの子が同じ学年となる。
- 4月1日生まれは満6歳になったらすぐ小学校へ入学する。(学年で最年少者になる。)
- 4月2日生まれは満6歳になってから1年後の4月に小学校へ入学する。(学年で最年長者になる。)
以上です。
いろいろと心配してみたものの、結局のところ、子は授かりものなので生まれるタイミングなど「神のみぞ知る」わけで、コントロールできないことです。
また、小学生の頃なんかは発達具合も人それぞれですから、比較しても子供が辛いだけですよね。
どんな境遇になっても、「キミはそのままでええんやで」と肯定してあげられる存在であろう、となぜかそんな結論に至ったのでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事がまだ見ぬあなたのお役に立てばと思います。

KARAKAL(カラカル)のラケットにこだわるバドミントンプレイヤー。HSP(Highly Sensitive person)であると同時にカフェイン過敏症。
バドミントンライフの記録を中心に、HSPさんとして日々感じることなどについても記事を書きます。
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